肥料の種類 1 基本の3要素(5要素)+ 微量要素
どうもmasaです。
今日は肥料の種類について勉強していきます。
けど肥料って種類も沢山ありそうだし。。どこからやっていきましょうか??
そもそも肥料の役割も知らないしなぁ~。
野菜を美味しく育てるにはどうしたらいいんでしょうねぇ。。?
まずは肥料の 基本となる3つの要素 から勉強していきましょう!
どうやらこの3要素を知らずして肥料は語れないらしい。。。
農業に限らず、あらゆる植物の生育に欠かせない要素となるようなのでしっかりと頭に入れておいてください!
肥料の3要素
食物が良く育つのに比較的多量に必要な要素を多量要素と言います。
N・P・K・Ca・Mg・S
上記の元素記号が作物に欠かせない主な要素となるので、なんとか6つは頑張って覚えましょう!
ではまず、肥料の3要素とは
N(窒素)・ P(リン酸)・ K(カリウム)
のことを言います。
たしか中学校で習ったような。。
そんな程度にしか記憶がありませんなぁ~。
今頃になって勉強しておけば、、、と後悔してますが。。
とりあえず、ゆっくりいきましょう!
N(窒素)
植物の生育に最も大きく影響するのが窒素であり、特に葉や葉柄の成長を促すと言われています。『葉肥え』ともいう。
植物の細胞の原形質の主な成分であるタンパク質などを構成する成分で、次のような生理作用があります。
主な働きは、
・細胞の分裂・増殖に必要です。
・根、葉、茎の発育、繁茂を促します。
・養分の吸収、同化作用を盛んにします。
・主に元肥・追肥として使います。
窒素は作物の成長量に比例して必要となりますが、過剰に与えすぎると病気や害虫に弱くなるいう弊害もあります。
P(リン酸)
リン酸は主に開花・結実を促します。『実肥え』ともいう。
主な働きは、
・作物の生長を早めます。
・根の発育を促し、発芽力を盛んにします。
・分けつの数や根、茎、葉の数を増やします。
・子実の収量を高め、品質を良くします。
・植物体を丈夫にし結実が良くなります。
・燐酸は土壌中で流亡しないので主に元肥で与えます
リン酸が過剰の場合は症状としてあらわれにくいが、土壌病害が起きやすくなります。
日本の土壌にはリンが少ないといわれているようです。。
K(カリウム)
主に根の発育を促し植物を丈夫にし、病気や寒さなどに対する抵抗力を高めると言われています。『根肥え』ともいう。
植物中のデンプン、タンパク質の生成、移動、蓄積に役立ちます。
主な働きは、
・水分の蒸散作用を調節します。
・根の発育を早めます。
・開花、結実を促進します。
・日照の不足を補います。
・炭酸同化生成物の転化・転流を助けます。いも類・根菜類に多く必要です。
以上が肥料の3要素 N・P・K となりますが、それぞれの特徴を理解したうえで各々の作物育成の参考にしていきましょう!
と終わりたいところですが、まだいきますよぉ~!
残り3つの要素いきます。
Ca(カルシウム)・Mg(マグネシウム)も前記の3要素と同じく必須要素と言われています。この2種の肥料をいれて肥料の5要素と言います。一緒に覚えておきましょう!
あれ、S(硫黄)は ???
なぜS(硫黄)を入れて6要素と言わないのか?
分からないですが、今回は気にせず進みましょう!
肥料の5要素
Ca(カルシウム)石灰
主に細胞壁を強くし、耐病性を強化する働きがあり、窒素・カリ・苦土の吸収の調整をします。農業・園芸分野では石灰ともいい、土壌のph調整に使われます。
畑の土は徐々に酸性に傾きやすいので、土壌のphに応じて作付け前に混ぜるといいそうです。土を中性に近い状態にしておくと、根張りがよく、土壌微生物の有益な菌を増やすことができます。
Mg(マグネシウム)苦土
主に、作物の栄養となる炭水化物を合成している葉緑素の主成分です。
葉緑素の主成分なので、欠乏・不足してしまうと光合成の働きがが悪くなります。
葉緑素が減少してくると下の葉から色が薄くなったり、糖類やデンプンが少なくなります。
プラス S(硫黄 )
リン酸並みに必要で不足すると軟弱で病気になりやすいです。また窒素欠乏の症状と似て葉が薄い黄色になり比較的に新しい上の葉から症状が出ます。
微量要素
植物に不可欠な要素のうち、あまり多く含まれない。又は多く必要としないものを微量必須要素(微量要素)と言います。微量要素は土の中の天然成分が基本的な供給源となります。
以下の8つのことを微量要素と呼びます。
1・Fe(鉄) ・光合成の化学反応にかかわる酵素の構成成分。
・鉄は土壌中に大量に含有。
2・Mn(マンガン) ・葉緑素の生成・光合成・酵素の活性化など生理的に
重要な役割
・生体内酵素の活性に関与。
4・Cu(銅) ・光合成と呼吸と重要な働き。
・欠乏で新葉の黄化、生育停止などがおきる。
5・Cl(塩素) ・微量要素の中で最も多く含まれる。
・施用すると繊維質が多くなる
6・Mo(モリブデン) ・植物体内の硝酸還元酵素の構成の構成成分。
・根粒菌の窒素固定に必要。
7・Ni(ニッケル) ・植物体内の尿素の分解酵素の構成成分。
・タンパク質の合成に関与。
8・B(ホウ素) ・カルシウムと類似。
・細胞膜の形成と維持に役立つ。
・欠乏すると根の伸長が阻害される。
これらの微量要素も植物に与える役割があり、多量要素と同じく過剰や欠乏では生理障害をひきおこします。
ややこしいですよねぇ~。。
微量要素の特徴をザックリ表しますと。。
1~5は光合成に不可欠
6・7は酵素の構成に不可欠
8は組織の形成・維持
こんな感じですね。。。
微量要素に関しては何となく覚えておく程度でも問題ないとお思います。
というのも、この肥料ネタでこれ以上掘ってしまうと、永遠に今回の記事が終わらなくなるくらいに専門的になってしまうからです。。
ただ記憶の片隅に仕舞っておけば、『こんな時はこうすればいいんじゃない?』くらいに使えるかもしれませんから。。念のためですね!
また別の機会でちょっとづつ掘り下げていくかもしれませんが。。
本日のまとめ
今回は基本的な肥料の要素を勉強できましたね!
N 葉肥え
P 実肥え
K 根肥え
この知識は本職農家だけでなく、家庭菜園、プランター栽培や、ガーデニングetcをこれから楽しみたいと言う方達にも必ず役立つ知識となります。
色んな環境の違いでも肥料の使い方というのは変わってきますが、育てる作物によっても同じです。少しずつ経験しながら環境・作物に合った肥料の施し方をマスターしていきましょう。
きれいな花が咲く方が良い、大きく育つ方が良い、丈夫に育つ方が良い、美味しく育つ方が良い、いっぱい実がなる方が良い!!
私はそんな欲だけは大きく育っていますが。。。
肥料の世界も奥が深そうで用語が難しかったり、種類が多かったり、化学式は出てきたり勉強することは沢山ありそうですね!
ちょっとやってみよう!から、もっとこうしたいっ!こうすればいいんんだぁ!って
楽しみながらいきましょうかぁ~。。
春は1年で最も栽培できる野菜が多い時期ですよ!
もうそろそろトマトの準備でもはじめましょうかねぇ。。
次回は。。有機肥料(有機質肥料)について書きますね!ではまた。。